情報リテラシーと情報モラル

中学3年生男子の生徒様とのやりとりです。

情報リテラシーと情報モラル

中学3年生の社会の授業は公民に入っています。
数学は年数が経ってもその内容にほとんど変わりはありません。
しかし、社会は年々変わっていきますね。

公民の教科書にも、「情報リテラシー」とか「情報モラル」と言った用語が出てきます。
親世代としては学校で習っていない内容でしょう。
「情報リテラシーって何?」
って聞かれても、正確に教科書知識を答えるのは難しいかもしれません。

ただなんとなくの使い分けはされているんじゃないかなと思います。

具体例と問

「インターネット上に嘘の情報を書き込む」
これは情報モラルに反する行為でしょう。

「データを表計算ソフトで加工し、グラフ化してまとめる」
これは情報リテラシーの話ですよね。

公民の問題としては次のような形で問題になる場合もあります。

問.情報を正しく利用していく態度の事を何と言いますか?

こう聞かれると、「情報リテラシーのことかな?」ってなりませんか?

うーん。
わかりにくい!

教科書の説明

教科書の説明は次の通りです。

情報リテラシー:情報を正しく活用する力
情報モラル:情報を正しく利用していく態度

つまり、先ほどの問題の答えは、「情報モラル」という事になります。

問題集としてもこの説明で問題が出題されるんですね。
問題文が、情報を正しく「活用」する「力」なら、答えは「情報リテラシー」です。
問題文が、情報を正しく「利用」する「態度」なら答えは「情報モラル」です。
こんな覚え方は本来して欲しくはないです。
でも困ったことに、こうやって覚えないと得点になりにくいんですね。

那須:教科書では、このように説明されているね。
那須:だから「利用」とか「態度」って使われていたら「情報モラル」を答えないといけないんだね。
生徒様:(そう見分けるのか~。)

得点に関わるところなんで、これはこれで学んでいかないといけないんですね。

得点する力

知識としては備わっていることも多いんですよね。
先の具体例がどちらの話をしているのかは、高い正答率になります。
しかし、いざ「問」のような形で聞かれると、正答率は低くなります。
※二択にも関わらず、50%を切るかも?

もはや常識的な知識、教養というよりも、学校の試験で得点するための覚え方が必要なんですよね。
そこまで学校の授業中に考慮して説明してもらえるかというと、どうなんでしょうね?
してくれる先生もいるでしょうし、しない先生もおられるんじゃないでしょうか。
得点する力は問題を解けば身に付くからという考え方かもしれません。
あるいは入試で得点できることが重要じゃないという考え方もあるかもしれません。
考慮不足・・・とは思いたくないですね。

生徒様からすれば、問題集に取り組むときは、そこまで意識しておけると良いですね。

補足

wikipediaには、情報リテラシーは情報モラルと大きく同じ意味という記載もあります。

情報リテラシー(じょうほうリテラシー、information literacy)とは、情報 (information)と識字 (literacy) を合わせた言葉で、情報を自己の目的に適合するように使用できる能力のことである。
(中略)
しかし、以下に定義されるように、本来必ずしもコンピュータと直結するものではなく、情報モラルと大きく同じ意味だと認識されている。引用:情報リテラシー

新しい言葉(wikipediaには2009年頃登録されたようですが)ですので、「ゆらぎ」がありますよね。

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