今回は結構「ぶっちゃけた話」になっています。
ボクが至らないから
今回の話は当塾をご利用されていない場合イメージが湧きにくいかもしれませんので、最初に少し補足します。
当塾のシステムはフリーの授業を主としています。
フリーの授業は、簡単に言うと、
「好きな時に好きな内容を好きなだけ勉強し、質問し、解消できる」
そんな授業です。
開始時間も終了時間もありません。
個々に好きな席に座ってもらいます。
ボクから最初にわからないところ等を確認させてもらいますが、その後は自由です。
そんなスタイルでやっていますので、話しかけるのも個々になることがほとんどです。
複数人巻き込んで話をするという機会も無いわけではないのですが、少なめですね。
生徒様お一人お一人と、独特な雰囲気が作られます。
ひいき?
そんなわけで、生徒様毎に関わり方が多少変わります。
わからないところを質問しにくいようであれば、状況を見ながらこちらからお声掛けします。
ただ、わからないところを聞けるようになるという事も成長だと思います。
そのため質問しやすくなるような関りをすることも重視しています。
数学への興味が高ければ学校の授業では扱わないであろう数学の話をします。
計算ミスが多ければ計算ミス対策を中心に話すこともあります。
部活動など雑談から得た情報を、解説に組み込むこともあります。
生徒様がどんな関わり方を望んでいるのか、成長に必要な関わり方は何か、そんな事を考えた結果のかかわり方になっています。
関わり方が違うとひいきと思われてしまうかもしれません。
でも、ボクの気持ちは変わりません。
全ての生徒様に充実した学生生活、受験生活を送ってもらいたいと考えています。
そこは信用なのかなと思います。
信用されるのが講師の仕事
質問するのはあまり得意ではないという方も、ボクが見回っているので問題なくご利用頂けているかと思います。
しかし、稀(だと思っていますが・・・)に、なかなか距離感が詰まらない事もあるんですね。
そうすると塾の効果もだいぶ半減されてしまいます。
質問のあるなしと、ボクを信用しているかどうかは、「=」ではありません。
質問することはできても、ボクを信用できなければ、ボクを信用してくれて自分からは質問しにくいという方よりも効果は低くなります。
質問することよりも、信用してもらえているかの方がはるかに重要な要素になっています。
どんなに優れた指導でも聞いてもらえなければ効果は無いんです。
講師は聞いてもらえれば効果のある話ができるのは当たり前です。
講師の力量として最も大きな要素は信用してもらい、その話を聞いてもらえるかです。
そういう点では首都圏にあるような「講師は東大生のみ!」のような塾さんは、信用の面をその名目だけでクリアしてしまいがちです。
そうなれば簡単に成績は上がっていきますから、人気もでますよね。
ただ、期待度も高いので、「たいしたことないじゃん」と思われてしまう可能性もあるでしょう。
一生懸命頑張って合格を勝ち取った東大生なら、簡単にそうはならないとは思いますが・・・。
この「東大生のみ」の例は、「特進コース」みたいなコースわけでも同じことが言えますね。
「一番上のクラスですごい事を教えてもらえる」という期待感から、話を集中して聞いてもらえます。
聞いてもらえさえすればどんどん成績が伸びます。
ますます他のコースと差がつく・・・これで良いのかはわかりません。
その他にも、通塾回数や一回の利用時間からなる、利用状況に関する問題があります。
勉強するのに理想的な環境の塾と、誘惑なども多い家では、集中力に差が出ます。
通塾時間を無視すれば塾を長くご利用頂いた方が効果が出る事は間違いありません。
信用が無いと、中々利用状況は改善されないでしょう。
ボクの至らぬところ
という訳で信用してもらえるかが結果に大きく左右します。
しかし、繰り返しになりますが、中にはなかなか距離感が詰まらない事もあるんです。
計算ミスが多い生徒様に、見直しの方法を繰り返し力説しても、結局計算ミスをしてしまうという事もあります。
ボクへの信用が低いから面倒くさがって見直しをやってないのかと思います。(やれば気付くので)
実際に計算ミスの見直しよりも、得点しにくい難しい問題に時間を費やしてしまう方もいます。
見直しをした方が得点は安定するのに・・・。
「入試対策になる解説をするよ!」と言っても聞きに来なければ、何も教えることはできません。
ボクへの信用が低くければ、面倒くさがって来ないこともあります。
一方で「ボクの話は耳にタコができるほど聞いているからもう聞かなくて大丈夫」という方もいます。
そういう方は実践で来ているので、同じ話を聞いて時間を無駄にするよりも他の事をしてくれていた方が良いので、むしろ来ない選択をしてくれることを嬉しく思います。
※「互いに信頼しあえている状態」と思うと、「ひいき」とも見えてしまうかもしれませんが・・・面倒くさがって来ないのかは、感じ取れるものです。
もうこれはボクの力量が不足していたと言うしかありません。
「ちょっと信用して那須の言うとおりにしてみようかな」
となれば、ちゃんと効果が出るよう、頑張らせて頂きます。
計算ミスの例でいえば、普段から見直しの癖をつけてもらいます。
「見直して間違いに気づき、正しい答えに直す」
という経験を普段からしていれば、自分がミスをすることを理解できます。
※ボクだってミスしますが、絶対に気付けるという自信もあります。
見直しをすることで気付き修正できるという体験をし、見直しの効果を理解できます。
そうやって本番でも見直しに時間を使えるようになって、計算ミスを試験中に修正できるようになっていくんだと思います。
「那須先生の言うとおりにしてみたらできるようになった」
「だから、また那須先生の言う通りやってみたいな」
になり、
「那須先生の言う通りにやりたい」
から、
「那須先生ならたぶんこういうんじゃないかな?やってみよう」
そして、
「自分ならこうすればできる」
に成長していくんだと思います。
そうなるまでが、講師の力量なのかなと思っています。
「聞いてもらえないから諦める」はボクの考える講師じゃないですね。
聞いてもらえるよう努力しても聞いてもらえないときは、ボクが至らないからです。
聞いてもらえるようになるまで、できる方法を考えます。
終わりに
ボクの心の叫びのように見える投稿になってしまいました・・・すみません。
「話聞きにくればできるようになるから!」という事を言いたいわけではないんですよね。
「難しい事に常に挑戦し、自分を変えていくことでしか、他人は変えられない」
そういう事をお伝えしたかったんですよね。
もっと伝えたい事を伝えられるような文章を書けるようにならないといけないですね。