ボクの時代はH字管

中学2年生男子の生徒様とのやりとりです。

ボクの時代はH字管

今日はずっと理科でしたね。
ボクの好きな化学分野です。
わかるとどの分野、むしろどの科目も面白いんですけどね。

生徒様:まずは二酸化炭素と・・・
生徒様:水と・・・
生徒様:炭・・・素?
生徒様:違う、ナトリウム・・・ん?
生徒様:あ、炭酸・・・ナトリウム・・・
那須:そう!名前的には水素がとれちゃうんね。

すごい進歩ですよ。
最初は「塩酸・・・?」な状態だったのに・・・。
酸化銀(AgO)とか、塩化ナトリウム(NaCl)とか、化合物も化学式で書けるようになりました。

「フェノールフタレイン溶液が赤くなるのはアルカリ性」が出てこないなどまだまだな部分もあります。
しかし、「石灰水が白く濁ると二酸化炭素」、「塩化コバルト紙は水を確認するもの」等の理解はどんどん身に付いてきています。
千里の道も一歩からです。
ただ、期限があるわけですから、悠長にやっているわけにもいかんのですが・・・。

炭酸水素ナトリウムを加熱する実験については、そんな状況です。
もうあと数回繰り返せば・・・この問題が出たときは満点になるはず。

そして今日は「水の電気分解」についての力説もすることになりました・・・。
前回の「炭酸水素ナトリウムを加熱する実験」のような解説はしない予定です。

H型ガラス管の謎

ボクの時代は「H字管」と呼ばれていました。
文字通りH型をした、試験管のようなものです。
ボクレベルの理科知識では電気分解の実験でしか見たことはありません。

このH型ガラス管の真ん中にはゴム管がついており、実験前にピンチコックで止め、実験中はピンチコックを開けるということをします。

これ、なんでかわかる?

学校では実験ができませんので、言葉の説明だけで理解しなければいけません。
コロナの影響ですね。

生徒様:先生はしっかり一から説明してくれたはずです。

とのことでしたので、説明はあったみたいですね。
しかし、「説明はしてもらったけど、自分が覚えていないのである」とは素直で良いですね。

この説明の時に、次のような質問をしています。

那須:①H型ガラス管に水を入れた後、ピンチコックを開けたら水はどうなるかわかる?
那須:②H型ガラス管に水を入れてゴム栓をした後、ピンチコックを開けたら水はどうなるかわかる?

両方「流れ出る」という予想でした。
正解は①はこぼれますが、②はこぼれません。
スポイトだったら「流れ出ない」という想像はつくようです。
じゃあ、H型ガラス管にゴム栓したものと、スポイトの違いはというと、首をかしげてしまいます。
(位相同型ですから)違いは説明できないはずです。
スポイトで想像つくのですから、スポイトと同じなんだということさえわかれば覚えやすいですね。
日常生活の中でこういった物理現象への興味が役に立つものです。

椅子

良い覚え方かはわかりません。

この水の電気分解では、陰極と陽極の二つの極の何れかに、水素と酸素の何れかが発生します。
この紐づけが問題になります。
2年生の知識では基本的に覚えるしかないのかなと思っています。
しかし、こういった二者択一は覚えるの難しいんですね。

ボクはよく「椅子」で覚えようと言ってます。
陰極が水素、それぞれの頭文字「イんきょく、スいそ」、「イス」です。

3年生になってイオンを学ぶと理屈で説明できるんですけどね。
場合によっては2年生にそこまで教えてしまうこともあります。
だってそっちの方がわかりやすいんですもの。

ただ、とりあえず2年生にはまずは「椅子」で覚えてからですね。

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