そう、それこそ勉強

中学2年生女子生徒様とのやりとりです。

そう、それこそ勉強

定期試験前、やや気持ちも焦ってくる時期です。

理科が分かりません!

と言うので、「言うほどかな・・・?」と思い、学校ワークの状況を見てみました。
重要キーワードのいくつかで直されているものもありましたが、8割位は正解しています。
確かに教科書を見て「埋める作業」をやっているとすれば、正解率等なんの意味もないのですが・・・。
そんな事もないんですよね。
問題を解いている様子を見ても、答え方の難しいような問題で空欄があったりしますが、よくできています。

頑張って勉強して、演習問題を解いたものの、8割程度・・・。
100点取る勢いでやっても中々満点にならない・・・。
(満点とは言わずとも、もっとできるはずという思い)
そんな状況ということでしょう。

なるほど。
これは少しの気付きで大きく変わる時期です。

気付き

小学生までの問題なんかは、初見で楽に解けてしまったりします。
しかし、徐々に難易度が上がってきますから、だんだん初見では解けなくなってきます。
そのあたりの対応、価値観の切り替え、と言うんでしょうか。

「最初から全部できなくて当然、わからない問題を見つけてそれをできるようにする」
そういうことが本来必要な勉強だということに、頭の切り替えができていない状況だっただけでしょう。
頑張って勉強してきた方が陥りやすい罠の様に思います。

何も悪くない。
今ちょうどそんな壁が、急に出てきつつあっただけです。
その壁の回避方法に、自分で気付いてしまうか、周りに気付かせてあげる人がいるかが重要です。

ただ、中々気付けるもんでもないです。
進学校に進学しても調べ学習をし続ける方もいます。
何回やっても覚えられない。
努力することを止めてしまう前に、早く気付かせてあげるべきです。

学年トップも同じようなもの

学年トップの子であっても、最初は間違えたりしているもんだよ?

確かに記憶力が人並み以上に良い方、先生の話、教科書にあることをすぐに記憶してしまう方もいます。
そういう方は暗記問題で一発目から満点になることもあります。
でも、そうじゃない場合、別に一発目から満点取れなくても落ち込む必要はありません。

わからなかった問題をできるようになるために演習問題を解いています。
わからなかった問題を見つけることができたのなら、それは喜ばしい事です。
「全部わかりませんでした」では困りますが、8割程度できているのであれば、残りの2割を次確実に取れるようにするだけです。
満点とれた場合は「間違う問題が見つからなかった、時間の無駄だった・・・」とむしろ悔やんだ方が良いくらいです。
いや、大げさに表現して見ただけで、本当は「満点だった。自分天才かも。もっとやっちゃおう。わからない問題、どこに隠れてるの?早く出ておいで!」と思った方が良いです。
これも大げさに表現しただけですが、「~もっとやっちゃおう」までは、大げさではありません。

ちなみにボクも最初から何でもかんでも正解できるわけじゃないです。
間違えて、「あ、そっか、つぎこそ」と繰り返し挑戦して、やがて高得点にたどり着くだけです。
良い結果が出るまでやれば、必ず良い結果が出ます。
やるやらないか、やろうとしたか、していないかです。
はるか手前で躓いていれば話は別ですが、基本的に高得点になるまでやれば定期試験で高得点を取れないわけがありません。
時間的な制約がありますけどね。

その後・・・

その後、残りの演習問題を解き、答えの埋まった問題集の試験範囲を見返してくれていました。

そう、それこそ勉強・・・!

1回でダメなら2回やるんです。
2回でダメなら3回、できるようになるまで、何回でもやればいいだけです。
そういう意味で、答えの埋まってしまったワークはちょっと残念なんですね。
繰り返し使いにくい…。

とにかく解きっぱなしはダメです。
「宝物を見つけたのに掘らないでどうするの!?」
って感じです。

この話の最も重要なことは何でしょうか?
「わからない問題を見つけて、それをできるようにすること」
でしょうか?
その気付きは確かに大切です。
しかしもっと重要なことがあります。

「満点を取りたい」
そう思う事です。
そして満点にならない結果に対し、
「もっとできるようになりたい」
と思う事です。
その気持ちがあるから、
「もっとできていいはず」
と思っての「理科がわかりません!」だったんだと思います。

良いんです!
後はそのきっかけがあるかどうか。
そのための塾だったりします。

にほんブログ村 地域生活(街) 東北ブログ 米沢情報へ
にほんブログ村

タイトルとURLをコピーしました