ベースはBJ

中学2年生女子生徒様とのやりとりです。

塾で実施中の成績向上企画に積極参加してくれています。
確実に成果に繋がりますよ!

ベースはBJ

本日は理科についての質問も持ってきてくれました。

ここ(循環)が分かりません!
ここはややこしいからね・・・!

中学生の理科は、大きく4つに分かれ、各学年でそれぞれの分野を学んでいきます。
化学、物理、地学、生物です。
2年生の生物は体の仕組みです。
細胞から始まり、消化器、循環器、骨格や筋肉、神経について学びます。
体の中の代表的な臓器はこれでほぼ出てきます。
出てこないのは脾臓・・・位でしょうか。
今回ご質問頂いた循環器は肺と心臓、あとは腎臓の機能で、呼吸や血液の流れについての単元になります。

ベースはBJ

ボクの生物の知識のベースは手塚治虫さんのブラックジャックです。
小学生の頃から好きな漫画でした。
もちろんブラックジャックを読んだだけで理科の試験に通用しません。
しかし、体の仕組みと言うものに感心があり、前提となる知識もあったため、面白い分野と感じることができました。

那須:ブラックジャックとか知ってる?
生徒様:?
那須:手塚治虫さんの医者の漫画なんだけども。
生徒様:あ、(手塚治虫さんは)知ってます。
那須:あれが好きでよく読んでたんだよね、そのときの知識が理科ですごく生きた。
那須:手塚治虫さん、医師の資格を持っているし、勉強になったね

勉強以外の知識が勉強に役に立つんですよね。
と言うよりも、勉強以外の知識が無いと、あまり面白くないんじゃないでしょうか。
社会なんかも、社会で学ぶ事以外の知識があると面白くなると思うんですね。
ただ、それらを知るためには、勉強しないとわからないのです。
卵が先か、鶏が先か。
さりげなく色々な知識に触れておくことが、教育にとって重要なのかなと思います。

門脈

門脈と聞いて、体の中のどこにある何者か、わかりますか?
中学生知識としては不要です。
しかし、知っていると便利です。
ヒントは血管です。
「大動脈」とか、そののりで「門脈」で、血管です。

答えの前に、というか答えに関わるからなのですが、体の中には中学校の知識からでは不思議な部位があります。
例えば、小腸と肝臓の関係です。
教科書にはあまり記載が無いのですが、問題集だと次のような模式図が良く出てきます。

「アイウエ」と書かれた臓器が心臓、aの血管、BCDの臓器、cの血管を通って心臓に戻ってきます。
このとき、BとCという臓器については、循環内で合流するという経路になっています。

このような経路になるのが「小腸⇒肝臓」です。
この経路は特殊な血管で結ばれています。
動脈とも静脈とも言えない、血管bです。
これが先の問題の答えの「門脈」です。
各消化器から肝臓に繋がる血管と言った方がより正確でしょうか。
ちなみに小腸だけではなく、胃やすい臓などからも肝臓に門脈を経て繋がっているようです。
中学理科としては、とりあえず小腸と肝臓が繋がっていると理解しておけばよいかと思います。

何故このような経路になっているかと言うのが重要です。
その原因の1つはアンモニアです。
体にとって有害なアンモニアですが、肝臓で尿素に作り替えられます。
尿素はDのような位置にある腎臓によって血液から「こしとられ」、尿になって排出されます。

アンモニアがどこから血液に入り込むか?
教科書では、「酸素や養分を使って細胞が生命活動すると生まれる」とあります。
ただ、ボクとしては、小腸で食べたものから養分を吸収する過程というように理解しています。
小腸で吸収されたエネルギーは血管とリンパ管によって運ばれますが、このとき血管内にアンモニアが一緒に吸収されてしまうと。
教科書が嘘とは言いませんが、ボクの言っていることも正しいはずですし、循環の問題を解く上で都合がいいです。

もし小腸がDのような臓器で、心臓に直接静脈で繋がっているとします。
すると、小腸で吸収されたアンモニアという有害な物質が心臓に送り返され、肝臓に送られるだけでなく、体中にアンモニアが分散してしまいます。
それを防ぐために、小腸と肝臓が結ばれています。
これにより、アンモニアが血管中を流れるのは門脈に限られるわけですね。

アンモニア以外の要素としてはやはり養分ですね。
養分を肝臓で蓄えるために、小腸などの消化器から肝臓に繋がっていると。

これもわかりやすいのですが、ボクはアンモニアを使って説明しています。
小腸アンモニアからの肝臓尿素の腎臓で尿という流れの説明ができますからね。
毒性のある物質というのも、「いち早く肝臓で尿素に変えなきゃ!」という感覚を生みやすいですからね。
なんで中学理科で門脈が出てこないのか不思議です。

門脈がわかると中学理科の循環がわかります。
門脈と言う無駄知識が、勉強の役に立つのではないでしょうか。

門脈、たぶん余り知られない血管だと思います。
しかし、その役目は大きい。
そういうものに、私はなりたい。

・・・すみません、一部はホント、一部は嘘です。
出来れば色々な方に知っていただき、お役に立ちたいと思っております。

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