進路指導の在り方

進路指導の在り方について思うところがあります。

平成31年度も残すところあと10日程です。
来年度の令和3年度の受検に向け、新3年生も進路を決める時期になってきます。
学校や塾などで進路指導も行われていくことになるかと思います。
当塾の進路指導の考え方や具体的な対応についてご案内いたします。

進路指導の在り方

次の二点が重要な点であると考えています。

  • 受験は大切な成長機会
  • 進路は生徒様の人生が決まるもの

そのため、次のようなことは一切致しません。

  • 塾の実績作りのために興譲館探究科ばかりを勧める
  • 塾の不合格実績を避けるためにチャレンジさせない

実際に私もその場にいるわけではありませんが、上記のような指導がされているというケースを耳にします。
これは塾だけでなく、学校でも同様です。
あくまで体験ではなく、見聞きした話ですので、その真偽はご判断ください。

受験は大切な成長機会

米沢の受検事情を知ると、次の様に考えてしまう生徒様や保護者様もいらっしゃるかと思います。

  • 受験は合格できればいい
  • 定員割れで勉強しなくても合格できる

しかし、私はこのような考えに否定的です。

受験を詰込み型の教育と捉え、批判する方もいらっしゃいます。
受験には確かにそのような面もあり、完璧な制度とは思っていません。
しかし、受験は大切な成長の機会であると私は考えています。
目標を設定し、困難なものに挑戦し、向上や達成を実感するという、人生を充実させるために重要な要素が詰まっています。
この機会をみすみす無駄に過ごしてしまう事は、有益に過ごした方と比較したときに、「人生の実り」が大きく変わってしまうでしょう。

受験勉強では、努力したものが基本的には結果となって現れます。
頑張っても中々成果が出にくい方、見えにくい方がいる事も確かですが、勉強程簡単に成果が現れ、目標達成できる題材は無いでしょう。
数少ない機会を有効に活用していただきたいという思いを持っております。

過度に安全策を講じることは、成長機会を失ってしまう結果になりかねません。

私立高校専願

私立高校専願は一つの選択であり、絶対的な方法ではありません。
成績はもちろん、過去の倍率等の情報を「活用」することで、私立高校専願以外の方法も提示できるようにならなければなりません。
公立高校を志望している場合、併願受験するリスクを許容する事ができる場合、挑戦するべきだと私は考えています。

安全策ばかり重視し、一定水準以下の学力の生徒様に対して私立高校専願ばかり推奨する事は、適切な進路指導とは言えないと思います。

進路は生徒様の人生が決まるもの

進路を決め、その進路に進んだ先の人生を送るのは生徒様です。
保護者様の意見は重要ではありますが、先生や塾の「思惑」は不要な要素です。
しかし、先生や塾の「思惑」が生徒様の進路を変えてしまうことが現実として起こっています。

生徒様を信頼し、生徒様に決めて頂く。
先生や塾はそのための「判断材料」を提供する。
そのような形で進路を決めていくことが理想的な進路指導だと思います。

生徒様の中には大学受験を考え、米沢興譲館高校の探究科ではなく、普通科を選択する方もおられます。
倍率の高い探究科の合格実績が偉いのではなく、さらには米沢興譲館高校への進学がすべてではありません。
先生や塾というものは、探究科を志望される方には探究科合格への道筋を、工業高校を志望される方には工業高校合格への道筋を、そしてその道にある障害や光を示せることが重要なのではないでしょうか?

米沢興譲館高校探究科のどこが優れているのか?

進路指導で米沢興譲館高校の探究科ばかり推奨される方もおられます。
しかし、探究科はまだ新しい学科であり、外部からは内部の人からの情報を見聞きする事しかできず、中々その実態をつかみにくい所があります。
※新しい学科でなくても、実際に中を知ることは難しいわけですが

試行錯誤しながら改善を重ねられているようにも見えますし、受験に直接関係のない授業なども設けられております。
何を根拠に米沢興譲館高校の探究科を勧められているのか、私には理解できません。

生徒様の一生は一度きりです。
変な「思惑」で、生徒様の一生を変えるようなことがあってはならないと考えています。

最後に

誰のための進路指導なのか、誰のための高校生活なのか、それを常に考えながら進路指導していかなければならないと思います。

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