長文を普通に解く

中学2年生女子の生徒様とのやりとりです。

長文を普通に解く

英語の長文問題についての話をしました。

単語や文法の理解は大丈夫そう。
文章を理解できないわけでもない。
だけど長文問題で得点にならない。

解答を見てその原因を推測できました。

解決するために長文問題についてどうすれば得点できるようになるか考えてもらいます。

那須:長文問題ってどんな感じで解いているかな?
生徒様:(どんな感じって言われてもなぁ‥)普通に?

そうですよね。
大体無意識に行っていることって、自分にとってみれば普通なんですよね。

本当は誘導的に話を進めたかったんですけども。
中々難しかったので、直接的な質問に切り替えて。

長文って全部読めてる?
読めていないですね。

英語の問題(国語の問題もそうですが)は、問題の箇所が分かるようになっているものがあります。

問2.-線①部は具体的に何を指しますか?日本語で具体的に答えなさい。

こんな感じです。
そして、-線が引かれている個所に目をやり、それっぽい事を書く。
このなんとなくで解けるのは最初だけです。
いずれ英文の中にthatやらitやら沢山出てきます。
どれがどれに対応するのか、頭から読まないとわかりにくくなります。

普通を「長文は全部読む」というように、アップデートしてもらいます。

長文問題で得点するために!

英語の長文問題というのは、単純な英語の理解の問題ではないんですね。
得点するためには「解き方」も重要な要素になります。
長文を理解しながら読むことは授業でやっても、試験問題の解き方は授業じゃあまりやりません。
基本的には試験や演習問題で、独自に学ぶしかないんですよね。

長文問題を全て読んでいるかどうかは、答案をぱっと見ただけではわかりません。
※よく読めばわかる時もあります。
得点が低いとき、英語の理解が足りないのか、問題の解き方がわからないのかで、対策は違ってきます。
それを一辺倒に「長文良く読みなさい」とか言われても、「いや、読んでるよ」となるだけなんですよね。

「こうやって解いているからこういう間違いになっているんだよね」
という事に納得してもらえるか。
「こういうやり方をすると間違えずに正解できるんだよね」
という事に納得してもらえるか。
理屈として全部読んでいかないと解けないということが分かれば、ちゃんと全部読むアプローチをしてくれます。
得点したいという気持ちがあれば。
頭ごなしに「良く読め」だけ言われても、響かないですよね。

当然全部読めば時間は掛かります。
でも、その「時間を掛けてしっかり読んだうえで時間内に解ききる」という能力が問われているわけです。
それには一日で上達する方法なんて無くて、地道なことの繰り返しなんですよね。
そういうことを理解できるかどうかが、成績として現れるのかなと思います。

  • 英語の長文問題の得点にムラがある(もしくは全然得点できない)
  • 単語や文法は理解していて、一文一文は読めばわかる
  • 長文を頭から全部は読んでいない

そんな方は、長文を頭から読むようにして見ましょう。
そのうえで時間内に解ききれるようなスピードで英文を読めるようにしましょう。
英語の得点が安定すると思います。

余談

国語の物語文や論説文、英語の長文問題って、純粋にその話が結構面白いんですよね。
そういう視点も持って問題に臨んでもらいたいですね。

「理解しているかどうかが中心の試験は良くない」という意見があるかもしれません。
でも、正しく読めなければ面白さも感じないと思うんですね。
そして、かなり多くの中学生たちが、文章を正しく読めなくなっています。
※リーディングスキルテストを調べてみてください。
文章を読むことができないと、刺激の強い受動的なコンテンツを選んでしまうのかなと思います。

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