明暗

短い夏休みも終わりになります。

短い夏休みはいかがでしたでしょうか?
夏休みの過ごし方は人によって大きく変わります。
当然と言えば当然ですが、学力に大きな差が生まれます。

夏休みの過ごし方

夏休みと言えば学校の宿題がありますよね。
簡単に終わらせてしまう人もいれば、夏休み中に終わらない方もいます。
当たり前かもしれませんが、その進み具合は成績に相関していると感じます。
「宿題をやったから成績が良い」のか「成績が良いから宿題が簡単に終わる」のか、因果関係まではわかりません。
※私の感覚では後者です。

受験生にもなると、学校の宿題以外にどれだけ学業に取り組んだのかは大きな差となって現れます。
受験生にとって今更過ぎてしまった夏休みの過ごし方を言ってもどうしようもありません。
2学期以降の成績や入試の合否等、結果となって返ってくるだけですね。
ですから、1,2年生はそのことを良く理解し、次年度の夏休みを、意味のあるものにしてもらいたいなと思っています。

課題

学校課題を見せてもらっていますが、受験生はそれなりのボリュームになっています。
期間としては1か月程度ですが、5教科の総復習ができるように「各科目1冊ずつ」のような課題がほとんどでした。
頑張って取り組んでいる生徒様には申し訳ないのですが、正直なところ夏期休暇の受験対策としては全く足りていません。

ですからご通塾頂いている方には塾の課題を出しています。
取り組むかは任意ですが、取り組んだ方とそうでない方とでは、やはり大きく差を感じてしまう部分があります。
※一部必ず実施頂くようにお願いしているものもありますが
そのため極力取り組んで頂きたいのですが、学校課題を終了させる事で手一杯というケースもやはりあります。
不足しているとわかっている学校課題の終了を待たなければならない事は、とてももどかしく感じますね。

学校課題

それなりのボリュームがあるにも関わらず、その課題の内容が、大変薄いんですね。
原因は2つあると思います。

1つは勉強方法が徹底されておらず、時間ばかり掛けて実の無い勉強方法になってしまっている点です。
もう1つは課題の難易度の問題です。

ページ数に差がありますので各校で演習量も変わってきますが基本的に「一冊を一周して終わり」です。
※学校によっては二周できるように別冊を与えている学校もありますね。
問題演習をする勉強はとても有効なのですが、「確認作業」と「解く練習」と「その後の覚え直し(インプット)」がセットになって、初めて意味があるものになります。
繰り返しますが、セットになって意味があり、セットになっていなければ意味がありません。
※場合によっては確認する前に一度覚え直すという時間が有効にもなります。
ところが、学校課題では「確認作業」と一部の「解く練習」しかできず、肝心なインプットが出来ていないんですね。

「赤字で直して青ペンで丸を付ける」という指導がなされていますが、ご入塾頂く方はこの意味を理解できていません。
ただただ黙々と作業としてこなしているだけです。
最初にこのルールを指導されたときは、おそらくきちんとそのやり方の指導があったのかと思います。
しかし、様々な理由があるとは思いますが、「宿題を終わらせなきゃ」とだんだん蔑ろになってしまったのでしょう。

まずはこの勉強方法を修正頂くところから取り組んでもらっています。
しかし、受験生ともなると、わからないところが山積になっており、もはやこの「意味の無い作業」をしなければ宿題が終わらないという生徒様もおられます。
本当に学習したいことを学習できず、無駄な作業に時間を取られてしまうのは辛い所ですね。
受験直前の夏休みではなく、早い時期に対策頂くことが、ご本人にとって辛い思いをせずに済むと思います。

また、学校課題のワークですが難易度が入試向けではありません。
「丁寧な解説がついていて、それに沿って問題を解く」というワークがほとんどです。
覚えていなくても、思い出させる導入問題があるため、出来た気になってしまうんですね。

先の勉強方法にも関連しますが、生徒様の多くが「調べ学習」をしています。
そしてそのことに本人が気づいていないケースがほとんどです。
丁寧な解説を見て問題を解けば「できて当たり前」なのですが、それで満足してしまいます。
試験では問題用紙に丁寧な解説は当然ついていません。
これでは入試問題の対策としては明らかに不十分ですね。

このような学習方法で受験生の夏休みを過ごしてしまった方は、1,2年生の内容がほとんど復習できていませんので、今後の実力試験や模擬試験では苦しむ事となるでしょう。

塾課題

学校の課題でも本当は良いのですが「書き込んで繰り返し演習をさせない」という指導がとられています。
ノートにやらせて、ノートをしっかり見てあげればいいだけなのですが、一人ひとりのノートを見る事は難しいのでしょうね。

そのため、繰り返し演習ができるように塾で比較的安価な教材をご購入頂いております。
全てノートにやってもらい、課題によりますが提出してもらいます。
全て私が目で見て指導すべきところがあれば指導します。
全ての問題に目を通し、失点を防ぎ、得点になるような添削をします。

模擬試験等で答案を見せて頂くと、その「行き届いた指導」がされていない事が良くわかります。

  • 連立方程式の文章問題で、xとyが何であるか書く事
  • 合同の証明問題で角は頂点を三つ使って表し、示す三角形の順番通り書く事

こういった指導が行き届かず、失点してしまっているケースが多々見られます。
私に夏休みの課題を預けてくれたら、必ず指摘してあげるところなのですが・・・。
提出だけさせて中身をよく見ないのはアンフェアだと思ってしまいます。

また教材は学校課題よりは高難易度のものを用意しています。
受験対策として十分使える教材で、その教材ができるようになって頂きます。
学力や目指す学校によってある程度調整しますが、簡単すぎる教材にするという妥協はしません。

試験

早い時期に模擬試験を受けていた方と、そうでない方とで夏休みの過ごし方にも差があったのではないかと推測しています。
※あくまで個人的な推測であり、根拠となるデータ数があるわけでもありませんが

  • 模擬試験で県内の順位を把握して危機感を持って勉強に取り組んだ方
  • 模擬試験で入試問題相当の難易度の高い問題に触れ、危機感を持って勉強に取り組んだ方
  • 学校の定期試験や実力試験のみで受験に対する危機感を持たずに勉強に取り組んだ方

そういった事情を考えますと、根拠となるデータが無くても、結果が明らかだと感じてしまいます。

実際に、模擬試験を経験されている方とそうでない方の、塾課題取り組み方ははっきりと分かれています。
私としては危機感から勉強する事よりも、向上心から勉強してくれた方が嬉しいのですが、しないよりは良いと思います。
客観的に見た情報を与えるだけで、危機的な状況にある事は皆さまある程度わかってもらえます。
ただ、中々信頼関係を築いていない状態で言っても馬の耳に念仏ですから、模擬試験を受けて頂くのが最も有効な方法かと認識しております。

当塾では模擬試験を積極的に行っています。
※模擬試験については、正直なところ満席になっても赤字で、慈善事業と言いますか奉仕活動的に行っています。
夏期休暇の過ごし方で大きな差が生まれてしまっている事を実感します。
夏期休暇は年に一度、取り返しのつかない事になりますので、その重要性をご認識頂けたら幸いです。

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