脳を増設したかのような

私のような立場だから経験できる話なのかと思います。

長年、「教育」というものに携わっていると「脳を増設したの?!」というような経験をすることがあります。
小学生から高校生という成長期の方を対象とした教育だからこそかもしれません。
※大人の方に対してはあまり経験がありません。

脳の増設

PCは主にCPU、その他メモリ等の「処理」を行う部品を「交換」や「増設」すると、大きくその「スペック(性能)」を向上させることができます。
この性能向上の様に、生徒様の頭の回転や記憶力が随分と向上したと感じることがあります。

  • 会話の中での語彙が増える
  • 理解が速く、深くなり、会話の先読みができる
  • 短期的な記憶量が増え、長い話も理解する事ができる
  • 長期的な記憶で思い出す能力が高く、一問一答問題の正答率が高くなる

初めからこれらができていて「向上した」とはならない生徒様もおられます。
しかし、中には本人も理解しない間に、ずいぶんと向上される方もおられます。

どうやって向上させたのか

もちろん実際に脳を増設するという事はできません。
「本人」が脳を「鍛える」しかないですね。

脳を鍛える方法が明確に「コレ」ですとここで解説する事はできません。
脳科学者?ではありませんので、誤った情報を流すわけにもいきませんので。

ただ、増設を思わせる人に共通的に感じる事であり、かつ能力が向上するだろうと思わせてくれる事項があります。
それは、しっかりと頭を使った活動をしているという事です。
使っていれば成長し、使っていなければ成長しない、当たり前ですね。

勉強に関して言えば、勉強等に費やす時間が違いますし、勉強方法も全く異なります。
加えて生活環境が異なっているという点も必要になってきます。

勉強について

学校の宿題以外に、きちんと頭を使う勉強をされています。
国語数学理科社会という学校で学ぶ教科である必要はないかと思います。
新しい知識を吸収し、それを活用できる活動であれば、ある程度なんでもいいのかと思います。

「学校の宿題があるから頭は使っているはず」と誤解されている方がおりましたら注意してください。
全員一律で出される課題には、意味のある宿題もそれなりにありますが、効果の薄い課題もそれなりに多いというのが現実です。

課題の範囲をただ埋めるだけの作業では頭を使っているとは言い難いのですが、それに留まっている方がほとんどです。
漢字や英単語を並べて書くだけと言う勉強はもちろん、例題と同じ「作業」をするだけの宿題も、正直あまり効果がありません。
※生徒様本人が、「作業をしても勉強にはならない」と言う事を理解しているかが重要ですね。
学校の宿題だけやっていて能力が向上したなと感じたことは、残念ですがありません。

生活環境について

生活環境は最も大きなところで「PC・ゲーム・インターネットの利用時間」と「部活」です。
共通点は同じことの繰り返しとなってしまっているケースが多いという事です。

すべての部活を否定する事も、すべてのゲームを否定する事もありません。
例えば将棋部等であれば、将棋で同じ盤面はまずありえませんから、毎回同じことの繰り返しではなく、それは頭を使う良い活動と言えるでしょう。
とは言っても、ダラダラと将棋を指しているだけではあまり頭を使っているとも言えないですね。
要は取り組み方次第です。

他にもYoutubeばかり見ている人もいます。
毎回違う動画を見ているとしても、あまり頭を使っているとは言い難い所があります。

運動部も練習方法、試合運び、成長に伴う体の使い方の変化等、本来は頭を使うものかと思います。
ただ、実際頭を使えている部活動がどれほどあるのかは、私にはわかりません。

これらの合計時間を自己努力によって、ある程度抑えることができない方は、やはり能力が低下していくばかりです。
勉強時間が程々であっても多様な活動に時間を使えている方は、勉強の成果が効果的に表れてきます。

部活は基本的には「遊び」ですから、そのような認識を持って取り組んで頂きたいですね。
「部活が忙しくて勉強ができない」は「遊びが忙しくて勉強できない」のと同じです。
勉強をしない言い訳にしてはいけません。

基本的には部活は勉強と両立して初めて意味のある活動です。
その難しい事に挑戦したい方だけ部活に挑戦したらいいと思います。
それが出来ないのであれば部活を頑張っても毒にしかならないのかなと、私は思います。
ちなみに内申点を気にして部活動をするくらいなら、しない方が良いですね。

話はそれましたが生活環境の改善は、脳の増設には欠かせない要素と感じています。

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