解き方は教わるもんじゃない?

中学2年生女子の生徒様とのやりとりです。

解き方は教わるもんじゃない?

少し意外な事実があります。

「学校の授業と試験で出る問題は一致していない」

その具体的な例は以下でも記事にしている柱状図の問題です。

教科書に載っている柱状図は知識として持っています。
しかし、この柱状図を使った問題の解法を思いつくかどうかは別の話です。
「考えれば思いつく」と言うのも確かにその通りかもしれませんが。
それよりも、このような問題に出会い、解き方を理解しているかという事が問われる問題でしょう。

評定に響く

「知識は知っているけど、解き方までは教わらない」
そんな問題は、評価としては「考える力」として扱われます。
評定でAを取りにくい対象になります。
逆にここでAを取れれば、5も取りやすくなります。
頑張りましょう。

そのためには、やり方までを十分に教わることの無い問題に対応する必要があります。
学校外でそのような問題に触れるか、地頭で解くか。
色々なやり方があると思いますが、対応する策は持っておかないといけないでしょう。

どう指導するのか?

生徒様からご質問頂きました。

生徒様:ここってどうやって答えたらいいんですか?

まずはどこで詰まっているのかを確認します。

那須:問題にあるこれの意味は分かる?
生徒様:これはこういう意味ですよね?
那須:そうだね!
那須:じゃあ、こっちは?
生徒様:こっちはこういう意味です。
那須:正解!

どうやら用語は正しく理解できていました。
ここから先はその知識をどうやって使って問題の答えを導くかです。

那須:これはこうやってできたやつってことだよね。
生徒様:(うんうん)
那須:こっちはこう。
生徒様:(うんうん)
那須:逆に言えば・・・。
生徒様:(・・・あ、そっか)

解き方そのものは言いません。
知識を問題に適切な形で整理し直します。
そこから自分なりの解き方を作ってもらいます。
そこまでできたら問題を解く事で、導いた解き方が正しい事を確認できます。
問題って、そのためにありますからね。

那須:という訳で、これはどうなる?
生徒様:これはこうなって・・・
生徒様:こうなるから・・・
生徒様:こうですね?
那須:正解!

生徒様の中に解き方ができあがったようです。
1問だけでは例外的なものに対応できなかったり、たまたまあっているという事もあります。
演習問題を一通り解いてもらいます。

那須:・・・うん、全部正解!
生徒様:(なるほど、OK♪)

これで試験でも正解できることでしょう。

教えるよりも、閃いてもらう

と言う事で、ボクの場合は、双方向で生徒様に解き方を導いてもらいます。
生徒様一人で閃くことは難しくても、理解の手助けがあれば進むことはありますからね。

毎回先のように正しい解き方を閃いてもらえるかわかりません。
でも、できる限りそのようなアプローチをとります。
定着具合が違うと思います・・・「たられば」なので確証は無いですけども。

「双方向」のための個別指導形式です。
集団指導形式ではちょっと難しいでしょう。
「授業中にわからなかったことを後で補足」
みたいな形を取れれば良いですけどね。

そんなやり方をしていますので、人を選びます。
「良いからやり方教えてよ!」
みたいな方にはちょっと向いていないですね。

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