電車から荷物を投げ捨てた話

わかってたのかなぁ?
きっとわかってたんだと思います。

なかなかインパクトあるタイトルですよね。
これは高校1年生男子の生徒様との会話です。

電車から荷物を投げ捨てた話

電車に乗るときは1人で席を広く使いたいものです。
隣に知らない人が座ってこないように、荷物を置いて、誰かが来ても気付かないふりをします。
もし席が空いているか声を掛けられても、
「あ、友人の荷物です。」
と言ってやり過ごしたい。

そんな非道徳的な話と思うかもしれません。
もちろん私も、彼も、そんなことはしません。
英語教材の中でのストーリーです。

男が電車に乗っていて、隣の席に荷物を置いていました。
電車の出発を待っていると、老人に「席は空いているのか?」と聞かれ、「これは友人の荷物だ」と答えます。
しばらくすると、電車の発車ベルが鳴ります。
「これはいかん、友人の荷物が電車に置かれたまま電車が出発してしまう!」
老人は急いで男の荷物を電車外に投げ捨てました。
荷物はホームに投げ捨てられ、男を乗せたまま電車が出発します。
「間に合って良かった」
老人が安堵する中、男は後悔します。

「嘘は良くない」
男は学んだそうです。

いや、もう少し別の事も学んだ方が良いと思いますが・・・。
そう思うのは日本人の感覚でしょうか?

わかってたのかな?

ボクは英語や国語の教材に掲載されている物語が結構好きなんですね。
問題以外の事を質問します。

わかってたのかなぁ?

荷物を投げ捨てたのは、男が嘘をついているのを見抜いたうえのか、本当に男の友人のためと思ってなのか。
これは、物語としてはちょっとどうでもいい視点です。
でもそういう言う視点が結構好きなんですね。

きっとわかってたんだと思います。

「荷物を投げ捨てたら傷がつくから、男の友人のものと思っていたら投げ捨てないんじゃないか?」
これが彼の見解です。
なるほど、確かに。

こういう話題を振ってもスマートに解答してくれます。
ポテンシャル高く、アクセル踏めばいくらでも加速する高級スポーツカーみたいな感じでしょうか。
中学校でも大きな伸びを見せてくれましたので、高校以降の伸びにも楽しみにしています。

物語については真相は藪の中。
「闇」ではなく「藪」、芥川龍之介の「藪の中」という小説がこの言葉の語源です。
一応。

とりとめのない話でした。

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