中学2年生男子生徒様とのやりとりです。
繰り返し言ってること
ボクが繰り返し英語の指導で言っていることがあります。
- 主語、動詞(述語)、その対象は何?
- (加算)名詞はaやthe、this、my等の所有格をつける
これ以外にもたくさんあります。
- Be動詞の文、一般動詞の文、助動詞の文
- 英語はコミュニケーションの道具、しゃべっている人が一人称、聞いている人が二人称、それ以外が三人称
- まずは肯定文、いきなり疑問文を作らない
等々。
細かい文法ももちろん重要ですが、こういった根幹が大切です。
単純な話ですが、すぐにできるようになるわけではありません。
だから繰り返し説明します。
すぐにできるようになったら先生なんて要りません。
だからできるようになるまで何回でも言います。
これらが浸透すると英語は進化します。
もちろん単語は覚えないといけません。
単語さえわかれば何でもできるようになります。
だから単語も覚えるし、どう覚えるかもわかります。
この文の動詞は何!?
次のような文章の訳をしています。
We went fishing yesterday.
生徒様:彼は・・・昨日・・・釣りを・・・しました?
那須:うん、ありがとう。
ちなみに「彼は昨日釣りに行きました。」です。
大体あっていますよね。
しかし、明確に違っています。
これは確実に×にしてあげなければいけない解答でした。
那須:この文の動詞は何!?
何回言ってきたでしょうか・・・。
動詞は基本的に主語の次に置かれます。
今回は「went」です。
「go」の過去形です。
「行った」とか「行きました」です。
「fishing」ではありません。
だからこの話は、「釣りをした話」ではありません。
「行った話」です。
この点の理解が浅いと、英語はいつまでも高得点は取れません・・・。
定期試験での得点は取れるかもしれませんが、実力試験や入試、高校進学後は厳しいでしょうね。
浸透しない謎
しかし、繰り返し言っても中々浸透しないことがちょっと不思議でした。
もちろん一回二回で伝わるとは思っていません。
ただ、英語の授業の度にそういう意識を持っていれば次第に身に付くはずです。
生徒様としても頑張って取り組んでくれていますので、成果に繋がって欲しいんです。
繋がっている部分もありますが、何か阻害されている感もあるんです。
で、ようやく判明しました。
どうやら学校の授業のやり方が、単語1個1個に訳を付けていくという方針の様なんですね。
うーん。
一応会話したことからの推測です。
We went fishing yesterday.
彼・・・行った・・・釣り・・・昨日
パズルすれば「彼は昨日釣りに行きました。」にはなるかもしれません。
I like to visit Kyoto.
私・・・好き・・・訪れる・・・京都
パズルすれば「私は京都を訪れるのが好き。」になるかもしれません。
しかし、「私は好きな京都を訪れる。」になるかもしれません。
というか、この文法が出てきたら、こうなってしまうんですよね・・・。
指導者が複数いるのは生徒様としても混乱してしまいますよね。
でも、このやり方に合わせるのは、生徒様の事を考えるとボクにはできませんね・・・。
この対策を考えなければなりません。